主訴
2024年1月、数年前から膝痛を感じると来院されました。
- 特に階段の昇り降りや立ち座りの際に強い痛みを感じる
- 膝が腫れぼったく、正座ができない
- 以前から変形性膝関節症と診断されている
目標は、孫との公園での散歩、旅行をする、自立した生活を送るでした。

初回施術

膝関節の炎症と可動域制限を確認しましたので、
- 患部を安静にする処置
- 鎮痛作用のある手技療法
- 膝関節周囲の緊張緩和、鎮痛、血行促進、自律神経の調整のための鍼施術
- 温熱療法の温灸
- 患部のアイシングと圧迫、固定
- 痛みの少ない姿勢での安静指導
を行いました。
施術後、痛みが少し和らいだとのことです。
2回目の施術(2日後)
炎症が落ち着き、痛みが軽減していることを確認しましたので、
- 膝関節周囲の緊張を緩和する手技療法
- 膝関節周囲の緊張緩和、鎮痛、血行促進のための鍼施術
- 膝関節の可動域を広げるストレッチ指導
- 膝に負担のかからない歩行指導
を行いました。
3回目の施術(3日後)
痛みがさらに軽減し、日常生活動作が少し楽になりましたので、
- 膝関節周囲の筋力トレーニング(ご年配の方の体に合わせた優しい運動)
- 膝関節を保護するためのサポーター装着指導
を行いました。
1か月後
日常生活での痛みは軽減し、階段の昇り降りが少し楽になりましたので、
- 運動療法(水中ウォーキング、サイクリング)
- 高周波によるインナーマッスルの強化(EMS)
- 強度を上げた膝関節周囲の筋力トレーニング
- 膝関節を温めるための温熱療法
を行いました。
2か月後
旅行ができる程度に痛みが軽減しましたので、
- 運動療法(ウォーキング、軽いハイキング)
- バリエーションを増やした膝関節周囲の筋力トレーニング
- 膝関節を保護するための杖の使用指導
を行いました。
3か月後
以前のように旅行を楽しめるようになり、孫とも公園でお散歩をできるようになったとのことです。
膝痛の再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。
考察

今回の症例は、加齢に伴う軟骨の変性と筋力低下が重なり、変形性膝関節症を発症したと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケアにより、3か月で日常生活の動作が改善。
発症初期の安静、鎮痛、炎症抑制が、早期回復に大きく貢献しました。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、筋力強化、柔軟性向上、日常生活動作の改善にも重点を置いたプログラムを提供しました。
再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能となりました。
ポイント
ご年配の方の膝痛は、加齢に伴う筋力や関節の問題が原因で起こりやすいです。
適切な施術とリハビリにより、早期回復と日常生活動作の改善が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が特に重要です。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、筋力強化、柔軟性向上、生活動作の指導などご年配者の特性に合わせたプログラムが重要となります。
再発を防ぐためには、日頃から膝に負担のかからない運動習慣、適切なフォーム、セルフケアを心がけることが大切です。
もし膝痛でお困りでしたら、医療機関を受診し、的確な診断と治療を受けてみてください。
お電話ありがとうございます、
こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。