主訴
2024年2月頃に来院されました。
半年前から続く頭痛と、最近では後頭部からこめかみにかけてしびれるような違和感を自覚するようになったとのこと。特に長時間のパソコン作業後やストレスが強い時に症状が増悪し、夕方以降に集中力低下を伴うことがあるそうです。
事務職として長時間のデスクワークを行っており、パソコン画面を凝視する時間が長い状況。慢性的な肩こりと首の張りは以前から自覚していたものの数か月前より頭部の圧迫感やしびれるような違和感が出現。業務繁忙期に症状が強くなる傾向があるとのこと。運動習慣は少なく、睡眠の質もやや不安定な状態でした。
症状が改善したらしたい事:
- 頭痛や頭部の違和感を気にせず仕事に集中したい
- 長時間のデスクワークを快適に行いたい
- ストレスによる症状の悪化を減らしたい
- 日常生活をすっきりした状態で過ごしたい
初回施術
頚部から後頭下筋群の筋緊張が著明で、頭部前方突出姿勢、頚部伸展時の後頭部への違和感誘発、肩甲骨周囲の可動性低下を確認しましたので、
- 長時間の前傾姿勢を避ける生活指導
- 後頭部〜頚部の血流改善を目的とした手技療法
- 頚肩部および後頭下筋群の筋緊張緩和を目的とした鍼灸施術
- 肩甲骨および胸郭の可動域改善施術
- 呼吸法・リラクゼーション指導
を行いました。
施術後、頭部の重さが軽減し、視界が少しスッキリしたとのことでした。
2回目の施術(1日後)
頭痛および違和感は残存するものの、前回より軽減傾向でしたので、
- 頚部〜後頭部の筋緊張を緩和する手技療法
- 鍼灸施術(局所:後頭下筋群・頚部・側頭部の筋緊張部位への刺鍼、遠隔:自律神経調整および血流改善を目的とした経穴への刺鍼)
- 骨盤・脊柱バランス調整
を行いました。
また、自宅で行える首・肩ストレッチおよび深呼吸法をご指導し、長時間の画面作業中の休憩習慣についてもご説明しました。
3回目の施術(2日後)
頭痛の頻度が減少し、夕方の集中力低下も軽減傾向でしたので、
- 後頭部〜頚部の筋緊張緩和手技療法
- 鍼灸施術(後頭部・頚肩部中心)
- 電気鍼による深部筋アプローチ
- 頚部安定性向上エクササイズ
を行いました。
また、軽い運動療法(ウォーキング)および姿勢改善トレーニングをご指導し、画面位置・照明環境の調整についてもご説明しました。
1か月後
頭痛の頻度が減少し、後頭部の違和感も軽減。仕事中の集中力が改善したとのことでしたので、
- 軽い運動習慣の継続
- 頚部・肩甲帯ストレッチの継続
- デスク環境の改善(モニター高さ・椅子調整)
- ストレス対処法の継続
についてご指導しました。
2か月後
長時間のデスクワークでも症状が出にくくなり、日常生活での不快感も軽減したとのことでしたので、
- 運動療法(ウォーキング、軽い筋トレ)の継続
- 体幹トレーニングの導入
- 姿勢保持筋の強化
- 睡眠環境の改善
についてご指導しました。
3か月後
頭痛および後頭部の違和感はほぼ消失し、日常生活・仕事ともに支障がなくなりました。
集中力も安定し、業務効率も改善されたとのことです。
再発予防のためのストレッチ継続、定期的な姿勢チェックの習慣化、軽い運動を維持されています。
考察
この症例では、長時間のデスクワークによる頚部〜後頭下筋群の過緊張および不良姿勢が持続したことで、頭部への循環不良および神経過敏状態を引き起こし、頭痛および頭部の違和感を呈したと考えられます。
早期からの姿勢改善指導、筋緊張緩和、鍼灸治療および手技療法の併用により、血流改善と自律神経の安定化が得られ、症状の軽減につながりました。
後頭下筋群のリリースと肩甲帯の安定化、段階的な運動療法が再発予防に有効でした。
ポイント
後頭部の不快感や頭痛は頚部筋緊張と関連することが多く、長時間のデスクワークは後頭下筋群への負担を増加させます。
鍼灸施術は筋緊張緩和と血流改善に有効であり、姿勢改善と肩甲帯の安定化が再発予防の鍵となります。
ストレス管理と生活習慣の改善も症状の安定に重要な要素です。















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こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。