40代男性 首・肩のこり、頭痛改善症例(在宅勤務による長時間のパソコン作業、複数モニター使用、猫背姿勢、運動不足)

主訴

2023年11月頃に来院されました。 数ヶ月前から首や肩のこり、後頭部の重だるさが続いているとのこと。長時間のパソコン作業後やスマートフォン使用後に症状が増強し、頭痛を伴うこともあるそうです。朝の起床時から首や肩の疲労感を感じていました。

システムエンジニアとして在宅勤務を中心に長時間のパソコン作業を行っており、複数モニターを使用する環境で前傾姿勢・猫背姿勢が続くことが多い状況。最近では首を後ろへ反らしづらくなり、肩甲骨周囲の張り感も強くなってきたとのこと。運動習慣は少なく、休日もスマートフォンやタブレットを見る時間が長い状態でした。

症状が改善したらしたい事:

  • 長時間のパソコン作業を快適に行いたい
  • 首や肩の痛みを気にせず仕事に集中したい
  • 頭痛や疲労感のない生活を送りたい
  • 趣味の映画鑑賞やゲームを楽に楽しみたい
首・肩のこり、頭痛

初回施術

施術の写真

首・肩・背中周囲の筋緊張が著明で、猫背姿勢・頭部前方突出姿勢、頚椎可動域の低下(特に伸展時痛)、肩甲骨周囲の可動性低下を確認しましたので、

  1. 長時間の前傾姿勢を避けるよう生活指導
  2. 首・肩周囲の血流改善を目的とした手技療法
  3. 首・肩・背部の筋緊張緩和を目的とした鍼灸施術
  4. 肩甲骨・胸郭周囲の可動域改善施術
  5. 睡眠時の枕の高さや姿勢指導

を行いました。
施術後、首が軽くなり、後ろを向きやすくなったとのことでした。

2回目の施術(1日後)

首や肩の張り感は残存するものの、前回より軽減していましたので、

  1. 首・肩・背中の筋緊張を緩和する手技療法
  2. 鍼灸施術(局所:頚部・肩上部・肩甲骨内縁周囲の筋緊張部位への刺鍼、遠隔:全身バランス調整・自律神経調整を目的とした経穴への刺鍼)
  3. 骨盤・背骨のバランス調整

を行いました。

また、自宅で行えるストレッチ(首・肩・胸郭周囲)をご指導し、長時間同じ姿勢を避けること、適度な休憩を取ることをご説明しました。デスクワーク時の姿勢やモニター環境の改善についてもお伝えしました。

3回目の施術(2日後)

首の可動域が改善し、頭痛の頻度も減少していましたので、

  1. 首・肩周囲の筋緊張を緩和する手技療法
  2. 鍼灸施術(頚肩部中心、前回同様)
  3. 電気鍼による深部筋へのアプローチ
  4. 肩甲骨・胸郭可動域改善エクササイズ

を行いました。

また、軽い筋力トレーニング(チューブ運動、肩甲骨体操)をご指導し、デスクワーク中の姿勢リセット方法とストレッチ方法をご説明しました。

1か月後

仕事終わりの首や肩の疲労感が軽減し、頭痛の頻度も減少したとのことでしたので、

  1. ウォーキングなど軽い運動療法の継続
  2. 姿勢維持筋を鍛えるトレーニングの開始
  3. 首・肩周囲のストレッチ継続
  4. デスク環境調整(椅子・モニター位置)の見直し

についてご指導しました。

2か月後

長時間のデスクワークでも首の痛みが出にくくなり、朝の疲労感も改善したとのことでしたので、

  1. 運動療法(ウォーキング、軽い筋トレ)継続
  2. 体幹トレーニング導入
  3. 睡眠環境改善指導
  4. スマートフォン使用時の姿勢指導

についてご指導しました。

3か月後

首や肩の痛み・頭痛はほとんど気にならなくなり、日常生活に支障がない状態まで改善されました。
仕事中の集中力も向上し、長時間のパソコン作業も快適に行えるようになったとのことです。
趣味の映画鑑賞やゲームも楽に楽しめるようになったとのことです。
再発予防のためのストレッチ・筋力トレーニングを継続し、定期的なセルフケアと姿勢意識を維持されています。

考察

施術の写真

この症例では、在宅勤務での長時間パソコン作業、複数モニターの使用環境、猫背姿勢、運動不足などによる頚部への持続的な負荷が主な原因となり、ストレートネックを発症したと考えられます。

初期段階から姿勢指導、生活習慣改善、鍼灸施術、手技療法を併用することで、筋緊張の緩和、血流改善、自律神経調整に効果が得られました。
鍼灸施術では、局所の頚肩部へのアプローチに加え、自律神経調整や全身バランス改善を目的とした経穴を選択することで、より総合的な改善を目指しました。

ストレッチや段階的な筋力トレーニングによって姿勢保持筋の機能改善を図り、症状の安定化につながりました。
デスク環境の改善、スマートフォン使用姿勢の見直し、運動療法の導入も、長期的な再発予防に重要であったと考えています。

ポイント

ストレートネックは、長時間のデスクワークやスマートフォン使用による不良姿勢が主な原因となりやすい症状です。発症初期からの姿勢改善・負担軽減・筋緊張緩和が重要であり、鍼灸施術は筋緊張緩和・血流改善・自律神経調整に有効な選択肢となります。

手技療法による頚肩部や肩甲骨周囲の柔軟性改善、体幹トレーニングの導入、デスク環境の調整が症状の改善と長期的な安定につながるでしょう。

在宅勤務が中心の方は特に、作業環境の見直しとこまめな休憩習慣が重要です。
症状が改善した後もセルフケアを継続することが再発予防の鍵となります。首や肩の痛み・頭痛・姿勢のお悩みがある方は、自己判断せずに早期に専門家へご相談いただき、生活スタイルに合わせた施術と指導を受けることをお勧めします。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院