50代女性 眼精疲労の改善症例(長時間の細かい作業、精神的な疲労、運動不足)

主訴

2025年4月頃に来院されました。
数ヶ月前から目がかすみ、ピントが合いにくいとのこと。黒板の文字が見えづらく、書類を読むのも辛いそうです。目の奥が重く、頭痛や吐き気も時々あるとのことでした。

授業準備や採点などで、長時間細かい作業をすることが多くあります。
また、最近クラスでトラブルが多く、精神的な疲労も感じているとのことでした。

症状が改善したらしたい事:

  • 子どもたちの顔をはっきり見て授業をしたい
  • 趣味の読書を楽に楽しみたい
  • 頭痛や吐き気のない快適な生活を送りたい
目と頭

初回施術

施術の写真

目の周囲の筋肉の緊張、眼球運動の低下、精神的な緊張を確認しましたので、

  1. 安静にするための指導
  2. 目周りの血行を促進するためのマッサージ
  3. 目周りや首肩、頭部の筋肉の緊張緩和、鎮痛、精神安定が目的の鍼灸
  4. アロマテラピーなどによるリラックス指導
  5. 作業環境の見直し指導(照明の明るさ、書類の置き方など)

を行いました。

施術後、目の奥の重さが少し和らいだと感じたとのことでした。

2回目の施術(1日後)

目の疲れやすさは残るものの、かすみは軽減してきたとのことでしたので、

  1. 目周りや首肩、頭部の筋肉の緊張を緩和する手技療法
  2. 目周りや首肩、頭部の筋肉の緊張緩和、鎮痛、精神安定が目的の鍼灸
  3. 全身の歪みを調整する施術
  4. 授業中の目の使い方、休憩の重要性と具体的な方法の指導

を行いました。

3回目の施術(2日後)

黒板の文字が見やすくなり、頭痛の頻度も減ってきたとのことでしたので、

  1. 緊張緩和、血行促進、精神安定作用を高める電気鍼
  2. 目や首肩のストレッチ、リラックス体操指導
  3. 授業準備や採点時の姿勢改善指導、作業時間の区切り方を推奨

を行いました。

1か月後

目の疲れ、かすみは軽減し、授業に集中しやすくなったとのことでしたので、

  1. 軽い運動(散歩)
  2. トムソンベッドによる全身の骨格矯正
  3. 目周り、首肩の筋力トレーニング(軽い体操)とリラクゼーション法の指導
  4. 作業環境の改善指導
  5. 休憩方法、ストレス軽減法の指導

を行いました。

2か月後

趣味の読書も以前より楽に楽しめるようになったとのことでしたので、

  1. 運動療法(目の体操、首肩のストレッチ、瞑想)
  2. 目周り、首肩の筋力トレーニングのバリエーションを増やす
  3. 授業準備、採点時の照明の調整、タイマーの使用を提案

を行いました。

3か月後

目の疲れ、かすみ、頭痛はほとんど気にならなくなり、仕事も趣味も快適に楽しめるようになったとのことです。
再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケア、ストレスマネジメントを継続しています。

考察

施術の写真

この症例では、長時間の細かい作業(授業準備や採点)、精神的な疲労、運動不足が重なり、眼精疲労を発症したと考えられます。

急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケア、生活習慣改善、ストレスマネジメントにより、3ヶ月で仕事と趣味の両立を達成しています。
発症初期の安静、鎮痛、緊張緩和、精神安定が、早期回復につながりました。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、血行促進、筋肉の柔軟性向上、作業環境の改善、ストレス軽減に重点を置いたプログラムを提供。
再発予防のためのセルフケア指導、ストレスマネジメント指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。

ポイント

小学校教員の眼精疲労は、長時間の近距離作業、精神的なストレス、不規則な生活習慣などにより発症しやすい症状です。
適切な施術とリハビリ、生活習慣改善、ストレスマネジメントにより、早期回復と仕事の質の向上が期待できるでしょう。

急性期には、安静、血行促進、筋肉の緊張緩和、精神的なケアが重要となります。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、目の周り、首、肩の筋肉の柔軟性向上、作業環境の改善、ストレスへの対処法など、生活習慣や職業特性に合わせたプログラムが必要です。

再発を防ぐためには、日頃から作業中の休憩、目のストレッチ、適度な運動、リラックスする時間を持つことなどを心がけることが大切になります。

眼精疲労の症状でお困りの方は、医療機関を受診し、適切な診断と施術、生活習慣改善指導、ストレスマネジメント指導を受けるようにしてください。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院