40代男性 眼精疲労の改善症例(長時間のモニター作業、残業による疲労、運動不足)

主訴

2023年9月頃に来院されました。
数日前から目が疲れやすく、夕方になると特に見えづらい。目の奥がズキズキと痛み、肩や首のこりも感じるとのことでした。

モニターを長時間見続ける作業が日常的で、最近、新しいプロジェクトが始まり、残業時間が増加傾向に。
趣味のオンラインゲームに熱中すると、数時間連続で画面を見ることがあるとのことでした。

症状が改善したらしたい事:

  • 仕事に集中して効率を上げたい
  • 趣味のオンラインゲームを快適に楽しみたい
  • 肩や首のこりのない状態で過ごしたい
目と肩首

初回施術

施術の写真

目の周囲の筋肉の緊張と、首肩のこりを確認しましたので、

  1. 安静にするための指導
  2. 目周りの血行を促進するためのマッサージ
  3. 目周りや首肩の筋肉の緊張緩和、鎮痛が目的の鍼灸
  4. 蒸しタオルなどによる温罨法
  5. 作業環境の見直し指導(モニターの位置、明るさなど)

を行いました。

施術後、目の奥の痛みが少し和らいだと感じたとのことでした。

2回目の施術(1日後)

目の疲れやすさは残るものの、以痛みは軽減してきたとのことでしたので、

  1. 目周りや首肩の筋肉の緊張を緩和する手技療法
  2. 目周りや首肩の筋肉の緊張緩和、鎮痛が目的の鍼灸
  3. 全身の歪みを調整する施術
  4. 作業中の休憩の重要性と具体的な方法の指導(タイマーの使用など)

を行いました。

3回目の施術(2日後)

目の見えづらさが軽減し、肩や首のこりも少し楽になったとのことでしたので、

  1. 緊張緩和、血行促進の電気鍼
  2. 目や首肩のストレッチ指導
  3. 指の自動運動療法の指導
  4. 演奏フォームや指使いの見直し、レッスン中の手の負担軽減方法の指導

を行い、さらに趣味のオンラインゲームの時間短縮と、合間の休憩を提案いたしました。

1か月後

夕方の目の疲れは軽減し、以前より仕事に集中できるようになったとのことでしたので、

  1. 軽い運動(ウォーキング)
  2. トムソンベッドによる全身の骨格矯正
  3. 目周り、首肩の筋力トレーニング(軽い体操)
  4. 作業環境、休憩方法の改善指導

を行いました。

2か月後

趣味のオンラインゲームも以前より疲れにくく楽しめるようになったとのことでしたので、

  1. 運動療法(目の体操、首肩のストレッチ)
  2. 目周り、首肩の筋力トレーニング(バリエーション増)
  3. ゲーム中の休憩、ブルーライトカット眼鏡の使用の推奨

を行いました。

3か月後

目の疲れ、肩や首のこりはほとんど気にならなくなり、仕事も趣味も快適に楽しめるようになったとのことです。
再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続しています。

考察

施術の写真

この症例では、長時間のモニター作業、残業による疲労、趣味での画面の見過ぎ、運動不足が重なり、眼精疲労を発症したと考えられます。

急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケア、生活習慣改善により、3ヶ月で仕事と趣味の両立を達成しています。
発症初期の安静、鎮痛、緊張緩和が、早期回復につながりました。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、血行促進、筋肉の柔軟性向上、作業環境の改善に重点を置いたプログラムを提供。
再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。

ポイント

ITエンジニアの眼精疲労は、長時間のモニター作業、不規則な生活習慣、運動不足などが影響しやすいです。
適切な施術とリハビリ、生活習慣改善により、早期回復と仕事効率の改善が期待できます。
急性期には、安静、血行促進、筋肉の緊張緩和が重要となります。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、目の周り、首、肩の筋肉の柔軟性向上、作業環境の改善など、生活習慣に合わせたプログラムが必要です。

再発を防ぐためには、日頃から作業中の休憩、目のストレッチ、適度な運動、ブルーライト対策などを心がけることが大切になります。

眼精疲労の症状でお困りの方は、医療機関を受診し、適切な診断と施術、生活習慣改善指導を受けるようにしてください。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院