主訴
2023年6月、半年前から腰痛に悩んでいて、最近は特にひどくなったと来院されました。
- 部活動(野球部)の練習後や試合中に強い痛みを感じる
- 腰を反らすと痛みが増す
- 病院で腰椎分離症と診断された
目標は、高校でも野球を続けること、試合で活躍することでした。

初回施術

腰から骨盤にかけての筋肉の緊張と姿勢の歪みを確認しましたので、
- 患部を安静にする処置
- 筋肉の緊張を緩和する手技療法
- 腰の緊張緩和、鎮痛、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
- リラックス作用のある温灸
- 患部のアイシングと包帯固定
- 痛みの少ない姿勢での安静指導
を行いました。
施術後、腰が少し楽になったとのことです。
2回目の施術(2日後)
筋肉の緊張が少し和らぎ、痛みが軽減してきましたので、
- 骨盤周囲の緊張を緩和する手技療法
- 骨盤の可動域を広げるストレッチ指導
- 部活動中の姿勢改善指導(投球フォーム、守備姿勢など)
を行いました。
3回目の施術(3日後)
痛みがさらに軽減し、日常生活での動作が少し楽になりましたので、
- 全身のバランスを整えるための骨盤、脊椎の調整
- 腰周囲の筋力トレーニング(自宅でできる簡単な運動)
を行いました。
1か月後
日常生活での痛みは軽減し、軽いキャッチボールができるようになりましたので、
- 運動療法(ウォーキング、水泳)
- 強度の高い腰周囲の筋力トレーニング
- 部活動の練習内容の見直し、負担軽減のための指導
を行いました。
2か月後
部活動の練習時の痛みも軽減し、軽い練習に参加できるようになりましたので、
- 運動療法(ランニング、軽い投球練習)
- バリエーションを増やした腰周囲の筋力トレーニング
- 投球フォームの改善指導
を行いました。
3か月後
野球を以前のように楽しめるようになり、さらに試合でも活躍できるようになったとのことです。
腰痛の再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。
考察

今回の症例は、部活動による過剰な負担、成長期の体の変化、姿勢の悪さが重なり、腰椎分離症を発症したと考えられます。
急性期の適切な施術、リハビリ、セルフケア、生活習慣指導により、3か月でスポーツ復帰を達成しました。
発症初期の安静、鎮痛、炎症の抑制が、早期回復に大きく貢献しています。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、筋力強化、柔軟性向上、スポーツ動作の改善に重点を置いたプログラムを提供しました。
再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能となりました。
ポイント
成長期の腰痛は、部活動による負担や体の変化が原因になることが多いです。
適切な施術とリハビリにより、早期回復とスポーツ復帰が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が特に重要です。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、筋力強化、柔軟性向上、スポーツ動作の改善など、成長期の体に合わせたプログラムが重要となります。
再発を防ぐためには、日頃から腰に負担のかからない運動習慣、適切なフォーム、セルフケアを心がけることが大切です。
腰痛でお困りの部活動生の方は、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてみてください。
お電話ありがとうございます、
こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。