35歳女性 坐骨神経痛の改善症例(デスクワークや育児による負担、運動不足、姿勢の悪さ)

主訴

2025年1月に、数か月前からお尻から足にかけて痛みやしびれを感じる、と来院されました。

  • 長時間座っていると痛みが増す
  • 子どもを抱っこしたり、家事をしたりすると痛みやしびれを感じる
  • デスクワーク中心で運動不足
  • 育児の際は姿勢が悪くなってしまう

目標は、仕事に集中すること、子どもと公園で思い切り遊ぶこと、趣味のヨガを再開することでした。

初回施術

施術の写真

腰から骨盤、臀部にかけての筋肉の緊張と姿勢の歪みを確認しましたので、

  1. 患部を安静にするための処置
  2. 筋肉の緊張を緩和するための手技療法
  3. 腰・お尻・もも裏の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
  4. リラックス作用のある温灸
  5. 痛みの少ない姿勢での安静指導

を行いました。

施術後、痛みが少し和らいだとのことです。

2回目の施術(2日後)

筋肉の緊張が少し和らぎ、痛みが軽減してきたことを確認しましたので、

  1. 骨盤周囲の筋肉の緊張を緩和する手技療法
  2. 腰・お尻・もも裏の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
  3. リラックス作用のある温灸
  4. 骨盤の可動域を広げるためのストレッチ指導
  5. デスクワーク中や育児中の姿勢改善指導

を行いました。

3回目の施術(3日後)

痛みがさらに軽減し、日常生活での動作が少し楽になったことを確認しましたので、

  1. 全身のバランスを整えるための骨盤、脊椎の調整
  2. 腰・お尻・もも裏の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
  3. リラックス作用のある温灸
  4. 腰から臀部、足にかけてのストレッチ指導
  5. 腰周囲の筋力トレーニング(自宅でできる簡単な運動)

を行いました。

1か月後

日常生活での痛みやしびれは軽減し、仕事に集中できるようになったことを確認しましたので、

  1. 運動療法(ウォーキング、ヨガ)
  2. トムソンによる骨盤矯正
  3. デスクワーク環境の見直し、椅子やデスクの調整

を行いました。

2か月後

お子さんと公園で遊べる程度に痛みが軽減したことを確認しましたので、

  1. 運動療法(ヨガ、水泳)
  2. トムソンによる骨盤矯正
  3. 育児動作の改善指導

を行いました。

3か月後

ヨガを以前のように楽しめるようになり、お子さんとも公園で思い切り遊べるようになったとのことです。
痛みやしびれの再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。

考察

施術の写真

今回の症例は、デスクワークや育児による負担、運動不足、姿勢の悪さが複合的に影響し、坐骨神経痛を発症したと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケアにより、3か月で日常生活動作の改善と趣味の再開を達成しました。
発症初期の筋肉の緊張緩和、血行促進、姿勢改善が早期回復に貢献したと考えられます。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、動作改善にも重点を置いたプログラムを提供しました。

再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。

ポイント

育児中の女性の坐骨神経痛は、デスクワークや育児による負担、運動不足、姿勢の悪さなど、様々な要因が複雑に絡み合って起こりやすいです。
適切な施術とリハビリにより、早期回復と日常生活動作の改善が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が重要です。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、動作改善など、生活習慣に合わせたプログラムが必要になります。
再発予防のためには、日頃から姿勢に気をつけ、適度な運動やセルフケアを心がけることが大切です。

もし坐骨神経痛でお困りの方がいらっしゃいましたら、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてみてください。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院