主訴
2021年5月頃に来院されました。
数ヶ月前から「キーン」という高い音が右耳で聞こえるとのこと。疲れている時やストレスを感じる時に特に強く感じるそう。仕事で電話を使うことが多く、騒がしい場所での聞き間違いも増えています。
夜、静かな場所にいると音が気になって寝つきが悪いとのことでした。
症状が改善したらしたい事:
- 仕事に集中して、聞き間違いをなくしたい
- 夜、静かにリラックスして眠りたい
- 趣味の音楽鑑賞を心置きなく楽しみたい

初回施術

耳周囲、首、肩の筋肉の緊張、精神的な緊張を確認しましたので、
- 安静にするための指導
- 耳周囲の血行を促進するためのマッサージ
- 耳周囲、首、肩の筋肉の緊張緩和、血行促進、精神安定が目的の鍼灸
- リラックス作用のある音楽療法
- ストレス軽減のための呼吸法指導
を行いました。
施術後、耳鳴りの音が少し小さくなったように感じたとのことでした。
2回目の施術(1日後)
耳鳴りの音はまだ聞こえるものの、以前より気にならなくなったとのことでしたので、
- 耳周囲、首、肩の筋肉の緊張を緩和する手技療法
- 耳周囲、首、肩の筋肉の緊張緩和、血行促進、精神安定が目的の鍼灸
- 全身の歪みを調整する施術
- 日常生活での注意点、音響環境の改善指導
を行いました。
3回目の施術(2日後)
耳鳴りの音が小さくなる時間が増え、夜も比較的眠れるようになったとのことでしたので、
- 緊張緩和、血行促進、精神安定作用を高める電気鍼
- 首や肩のストレッチ、自律神経を整える体操指導
- 仕事中のイヤホンの使用を控え、会話時間を短縮する指導
を行いました。
1か月後
耳鳴りが気にならない時間が増え、仕事中の聞き間違いも減ってきたとのことでしたので、
- 軽い運動(ウォーキング)
- トムソンベッドによる全身の骨格矯正
- 耳周囲、首、肩の筋力トレーニング(軽い体操)とリラックス法の指導
- 音響環境の改善、ストレス軽減法の提案
を行いました。
2か月後
趣味の音楽鑑賞も以前より楽しめるようになったとのことでしたので、
- 運動療法(ウォーキング、軽いジョギング、ヨガ)
- 耳周囲、首、肩の筋力トレーニングのバリエーションを増やす
- 睡眠環境の改善指導
を行いました。
3か月後
耳鳴りはほとんど気にならず、日常生活に支障がなくなったとのことです。
仕事も趣味も快適に楽しめるようになったとのことです。
再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケア、ストレスマネジメントを継続しています。
考察

この症例では、仕事でのストレス、長時間の電話使用、首や肩の緊張、不規則な生活習慣などが複合的に影響し、耳鳴りを発症したと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケア、生活習慣改善、ストレスマネジメントにより、3ヶ月で日常生活に支障がない程度まで回復しました。
発症初期の安静、緊張緩和、血行促進、精神安定が早期回復につながったと考えています。
リハビリでは、耳周囲、首、肩の筋肉の緊張緩和、血行促進、自律神経の調整、ストレス軽減に重点を置いたプログラムを提供しました。
再発予防のためのセルフケア指導、音響環境改善指導、ストレスマネジメント指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。
ポイント
営業職の耳鳴りは、仕事におけるストレス、頻繁な電話での会話、騒がしい環境、不規則な生活習慣などが複合的に作用して起こりやすい症状です。
適切な施術とリハビリテーション、生活習慣の見直し、ストレスへの対処、そして音響環境の改善を図ることで、早期の回復と仕事の質の向上が期待できるでしょう。
急性期には、安静を保ち、心身の緊張を和らげ、耳周囲の血行を促し、精神的な安定を得ることが重要となります。
リハビリテーションにおいては、耳周囲や首、肩の筋肉の緊張を緩め、自律神経のバランスを整える。ストレスへの対処法を身につけ、適切な音響環境を整えるなど、お客様の生活習慣や職業特性に合わせたプログラムを提供することが求められます。
再発を防ぐためには、日頃からストレスを溜め込まない工夫、適度な運動習慣、質の高い睡眠、イヤホンの過度な使用を避けること、騒音環境への対策などを意識することが大切です。
耳鳴りの症状でお困りの方は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な診断と施術、生活習慣改善、ストレスマネジメント、音響環境改善に関する専門的な指導を受けることをお勧めいたします。
お電話ありがとうございます、
こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。