30代女性 眼精疲労の改善症例(長時間の近距離作業、乾燥した環境、不自然な姿勢)

主訴

2024年1月頃に来院されました。
最近、目が乾きやすく、充血しやすいとのこと。細かい作業(カット、パーマ、カラーリングなど)をしていると目が疲れるそうです。

肩や首のこりがひどく、目の奥の痛みにも繋がっているように感じるとのことでした。

長時間、一定の距離で手元の作業に集中することが多く、店舗の照明が明るく、乾燥しやすい環境で仕事をしているとのことでした。

症状が改善したらしたい事:

  • お客様の顔をはっきり見て、より丁寧な施術をしたい
  • 趣味の読書や映画鑑賞を快適に楽しみたい
  • 肩や首のこりのない状態で、仕事に集中したい
目と肩首

初回施術

施術の写真

目の乾燥、充血、目の周囲と首肩の筋肉の緊張を確認しましたので、

  1. 安静にするための指導
  2. 目周りの血行を促進するためのマッサージ
  3. 目周りや首肩の筋肉の緊張緩和、鎮痛が目的の鍼灸
  4. 加湿器の使用や保湿点眼を推奨
  5. 作業環境の見直し指導(照明の調整、作業時の姿勢など)

を行いました。

施術後、目の乾きと充血が少し和らいだと感じたとのことでした。

2回目の施術(1日後)

目の疲れやすさは残るものの、目の奥の痛みは軽減してきたとのことでしたので、

  1. 目周りや首肩の筋肉の緊張を緩和する手技療法
  2. 目周りや首肩の筋肉の緊張緩和、鎮痛が目的の鍼灸
  3. 全身の歪みを調整する施術
  4. 作業中の休憩の重要性と具体的な方法の指導(遠くを見る、目を閉じるなど)

を行いました。

3回目の施術(2日後)

目の乾き、充血がさらに軽減し、肩や首のこりも少し楽になったとのことでしたので、

  1. 緊張緩和、血行促進作用を高める電気鍼
  2. 目のストレッチ、首や肩のストレッチ指導
  3. 仕事中の適切な姿勢、作業台の高さなどの指導

を行いました。

1か月後

目の疲れ、充血は軽減し、施術に集中しやすくなったとのことでしたので、

  1. 軽い運動(ウォーキング)
  2. トムソンベッドによる全身の骨格矯正
  3. 目周り、首肩の筋力トレーニング(軽い体操)
  4. 保湿点眼、作業環境や休憩方法の改善の提案

を行いました。

2か月後

趣味の読書や映画鑑賞も以前より疲れにくく楽しめるようになったとのことでしたので、

  1. 運動療法(目の体操、首肩のストレッチ、軽いヨガ)を継続
  2. 目周り、首肩の筋力トレーニングのバリエーションを増やす
  3. 店舗の加湿対策、作業中の保護眼鏡の使用を指導

を行いました。

3か月後

目の乾き、充血、肩や首のこりはほとんど気にならなくなり、仕事も趣味も快適に楽しめるようになったとのことです。
再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続しています。

考察

施術の写真

この症例では、長時間の近距離での細かい作業、店舗の乾燥した環境、肩や首への負担が大きい姿勢が重なり、眼精疲労を発症したと考えられます。

急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケア、作業環境改善により、3ヶ月で仕事と趣味の両立を達成しています。
発症初期の安静、鎮痛、乾燥対策が早期回復につながりました。

リハビリでは、目の乾燥対策、血行促進、筋肉の柔軟性向上、作業環境の改善に重点を置いたプログラムを提供。
再発予防のためのセルフケア指導、作業環境改善指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。

ポイント

美容師の眼精疲労は、長時間の近距離作業、乾燥した環境、不自然な姿勢などにより発症しやすい症状です。
適切な施術とリハビリ、作業環境改善、セルフケアにより、早期回復と仕事の質の向上が期待できるでしょう。

急性期には、安静、保湿、血行促進、筋肉の緊張緩和が重要となります。
リハビリでは、目の乾燥対策、目の周り、首、肩の筋肉の柔軟性向上、作業環境の改善など、職業特性に合わせたプログラムが必要です。

再発を防ぐためには、日頃から保湿対策、作業中の休憩、目のストレッチ、適切な姿勢を心がけることが大切になります。

眼精疲労の症状でお困りの方は、医療機関を受診し、適切な診断と施術、作業環境改善指導、セルフケア指導を受けるようにしてください。

こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院