主訴
2023年5月、数年前から肩こりに悩んでいて、最近は特にひどくなったと来院されました。
- 肩から首にかけて常に重い
- 頭痛やめまいを伴うこともある
- 加齢で姿勢が悪くなり、日常生活動作も偏っている
目標は、孫と公園で散歩をすること、趣味の園芸を楽しむこと、自立した生活を送ることでした。

初回施術

肩から首にかけての緊張と、姿勢の歪みを確認しましたので、
- 患部を安静にする処置
- 筋肉の緊張を緩和する優しい手技療法
- 頭部・首・肩の緊張緩和、鎮痛、血行促進、自律神経の調整のための鍼施術
- リラックス作用のある温灸
- 姿勢改善のための指導
を行いました。
施術後、肩が少し軽くなったとのことです。
2回目の施術(2日後)
筋肉の緊張が少し和らぎ、痛みが軽減していることを確認しましたので、
- 肩甲骨周囲の緊張を緩和する手技療法
- 肩甲骨の可動域を広げるストレッチ指導(椅子に座ってできる運動)
- 日常生活動作の改善指導(家事動作、園芸動作など)
を行いました。
3回目の施術(3日後)
痛みがさらに軽減し、頭痛やめまいの頻度が減りましたので、
- 全身のバランスを整える骨盤、脊椎の調整(骨粗鬆症に配慮した慎重な手技)
- 肩甲骨周囲の筋トレ指導(自宅でできる簡単な運動)
を行いました。
1か月後
日常生活での肩こりは軽減し、散歩にも行けるようになりましたので、
- 運動療法(ウォーキング、水中ウォーキング)
- 強度を上げた肩甲骨周囲の筋トレ指導(無理のない範囲で)
- 日常生活動作の改善指導を継続(転倒予防に配慮)
を行いました。
2か月後
以前のように園芸を楽しめるくらい肩こりが緩和しましたので、
- 運動療法(園芸動作、軽い体操)
- バリエーションを増やした肩甲骨周囲の筋トレ指導
- ストレスを減らすリラックス法の指導(呼吸法、瞑想)
を行いました。
3か月後
お孫さんとの散歩、園芸を楽しめるようになり、自立した生活を送られているとのことです。
肩こりの再発は認められませんでした。
運動療法、EMSによる筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。
考察

今回の症例は、加齢に伴う筋力低下、姿勢の歪み、日常生活動作の偏りが重なり、慢性的な肩こりを引き起こしたと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケアにより、3か月で症状が改善。
発症初期の緊張緩和、血行促進、姿勢改善が、早期回復に大きく貢献しました。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、筋力強化、柔軟性向上、日常生活動作の改善、ストレス解消に重点を置いたプログラムを提供しました。
再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能となりました。
ポイント
ご年配者の方の肩こりは、長加齢に伴う様々な要因が重なり合って起こりやすいです。
適切な施術とリハビリにより、早期回復と再発予防が期待できます。
急性期には、筋肉の緊張緩和、血行促進、姿勢改善が特に重要です。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、筋力強化、柔軟性向上、日常生活動作の改善、ストレス解消など、ご年配者の特性に合わせたプログラムが重要となります。
再発を防ぐためには、日頃から姿勢に気をつけ、適度な運動、ストレスを溜めない習慣、セルフケアを心がけることが大切です。
お電話ありがとうございます、
こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。