主訴
2021年12月、数か月前から肩の痛みを感じると来院されました。
- 夜間に肩の痛みで目が覚めることがある
- 服の着脱や髪を洗う動作が困難
- 整形外科で四十肩と診断された
目標は、趣味のテニスを再開すること、快適な日常生活を送ること、そして旅行に行くことでした。

初回施術

肩関節周囲の炎症と拘縮を確認しましたので、
- 患部を安静にするための処置
- 鎮痛作用のある手技療法
- 首・肩・腕の筋肉の緊張緩和、鎮痛、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術、温灸
- 血行を促進する温熱療法
- 痛みの少ない姿勢での安静指導
を行いました。
施術後、痛みが少し和らいだとのことです。
2回目の施術(2日後)
炎症が落ち着き、痛みが軽減してきたことを確認しましたので、
- 肩関節周囲の筋肉の緊張を緩和する手技療法
- 首・肩・腕の筋肉の緊張緩和、鎮痛、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
- 肩関節の可動域を広げるストレッチの指導
- 日常生活動作の改善指導(服の着脱、髪を洗う動作など)
を行いました。
3回目の施術(3日後)
痛みがさらに軽減し、夜間の痛みも減ってきたことを確認しましたので、
- 肩甲骨周囲の筋肉の緊張を緩和する手技療法
- 首・肩・腕の筋肉の緊張緩和、鎮痛、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
- 肩甲骨の可動域を広げるストレッチの指導
- 肩関節周囲の筋力トレーニング(自宅でできる簡単な運動)
を行いました。
1か月後
日常生活での動作が楽になり、服の着脱や髪を洗う動作がスムーズになったことを確認しましたので、
- 運動療法(ウォーキング、水中ウォーキング)
- 猫背矯正
- 強度を上げた肩関節周囲の筋力トレーニング
- 肩関節を温める温熱療法
を行いました。
2か月後
旅行に行ける程度に痛みが軽減したことを確認しましたので、
- 運動療法(テニス、軽い体操)
- 強度を上げた猫背矯正
- バリエーションを増やした肩関節周囲の筋力トレーニング
- テニスの動作改善の指導
を行いました。
3か月後
以前のように、テニスや旅行を楽しめるようになったとのことです。
肩の痛みの再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。
考察

今回の症例は、加齢に伴う肩関節周囲の炎症と拘縮により四十肩を発症したと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケアにより、3か月で日常生活動作の改善とスポーツへの復帰を実現しました。
発症初期の安静、鎮痛、炎症抑制が早期回復に大きく貢献したと考えています。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、スポーツ動作の改善にも重点を置いたプログラムを提供しました。
再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能となりました。
ポイント
四十肩は、加齢に伴う肩関節周囲の炎症と拘縮が原因となることが多いです。
適切な施術とリハビリにより、早期回復と日常生活動作の改善が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が特に大切です。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、日常生活動作の改善など、生活習慣に合わせたプログラムが重要となります。
再発を防ぐためには、日頃から肩に負担のかからない生活習慣、適度な運動、セルフケアを心がけることが大切です。
もし四十肩でお困りの際は、医療機関を受診し、的確な診断と治療を受けてみてください。
お電話ありがとうございます、
こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。