主訴
2023年11月に、数か月前からお尻から足にかけて痛みやしびれを感じる、と来院されました。
- 長時間座っていると痛みが増す
- 立ち上がる時や歩行時にも痛みやしびれを感じる
- デスクワーク中心で運動不足
- 姿勢が悪い
目標は、仕事に集中すること、趣味のゴルフを再開すること、家族と旅行に行くことでした。

初回施術

腰から骨盤、臀部にかけての筋肉の緊張と姿勢の歪みを確認しましたので、
- 患部を安静にするための処置
- 筋肉の緊張を緩和するための手技療法
- 腰・お尻・もも裏の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
- 血行を促進する温熱療法
- 痛みの少ない姿勢での安静指導
を行いました。
施術後、痛みが少し和らいだとのことです。
2回目の施術(3日後)
筋肉の緊張が少し和らぎ、痛みが軽減してきたことを確認しましたので、
- 骨盤周囲の筋肉の緊張を緩和する手技療法
- 筋緊張緩和、鎮痛効果、神経伝達促進目的の電気鍼
- 骨盤の可動域を広げるためのストレッチ指導
- デスクワーク中の姿勢改善指導
を行いました。
3回目の施術(1週間後)
痛みがさらに軽減し、日常生活での動作が少し楽になったことを確認しましたので、
- 全身のバランスを整えるための骨盤、脊椎の調整
- 腰から臀部、足にかけてのストレッチ指導
- 腰周囲の筋力トレーニング(自宅でできる簡単な運動)
を行いました。
1か月後
日常生活での痛みやしびれは軽減し、仕事に集中できるようになったことを確認しましたので、
- 運動療法(ウォーキング、水中ウォーキング)
- の強度を上げた腰周囲の筋力トレーニング
- デスクワーク環境の見直し、椅子やデスクの調整
を行いました。
2か月後
ゴルフの練習ができる程度に痛みが軽減したことを確認しましたので、
- 運動療法(ゴルフ、軽い体操)
- バリエーションを増やした腰周囲の筋力トレーニング
- ゴルフの動作改善指導
を行いました。
3か月後
お仕事への復帰を実現することができました。
さらに、ゴルフを以前のように楽しめるようになり、ご家族と旅行にも行けるようになったとのことです。
痛みやしびれの再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。
考察

今回の症例は、長時間のデスクワーク、運動不足、姿勢の悪さが複合的に影響し、坐骨神経痛を発症したと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケアにより、3か月で仕事復帰を達成しました。
発症初期の筋肉の緊張緩和、血行促進、姿勢改善が早期回復に貢献したと考えられます。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、動作改善にも重点を置いたプログラムを提供しました。
再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。
ポイント
事務職に従事する方の坐骨神経痛は、長時間のデスクワークや運動不足、姿勢の悪さが影響しやすいです。
適切な治療とリハビリにより、早期回復と仕事復帰が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が重要です。
リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、動作改善など、仕事内容に合わせたプログラムが必要になります。
再発を防ぐためには、日頃から姿勢に気をつけ、適度な運動、セルフケアを心がけることが大切です。
もし坐骨神経痛でお困りの事務職の方がいらっしゃいましたら、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてみてください。
お電話ありがとうございます、
こころ接骨鍼灸マッサージ院 沓谷本院でございます。