50歳男性 坐骨神経痛の改善症例（重労働による腰への負担、長時間の運転、姿勢不良）

2020年7月に、数か月前からお尻から足にかけて痛みやしびれを感じる、と来院されました。

• 重いものを持ち上げる時や、長時間運転する時に痛みが増す
• 現場作業で腰をかがめる姿勢が多い
• 病院で坐骨神経痛と診断された

目標は、仕事に復帰すること、趣味の釣りを再開すること、家族と旅行に行くことでした。

腰から骨盤、臀部にかけての筋肉の緊張と姿勢の歪みを確認しましたので、

1. 患部を安静にするための処置
2. 筋肉の緊張を緩和するための手技療法
3. 腰・お尻・もも裏の筋肉の緊張緩和、鎮痛作用、血行促進、自律神経の調整を目的とした鍼施術
4. リラックス作用のある温灸
5. 痛みの少ない姿勢での安静指導

を行いました。

施術後、痛みが少し和らいだとのことです。

筋肉の緊張が少し和らぎ、痛みが軽減してきたことを確認しましたので、

1. 骨盤周囲の筋肉の緊張を緩和する手技療法
2. 骨盤の可動域を広げるためのストレッチ指導
3. 作業中の姿勢改善指導（重いものの持ち方、腰をかがめる姿勢など）

を行いました。

痛みがさらに軽減し、日常生活での動作が少し楽になったことを確認しましたので、

1. 全身のバランスを整えるための骨盤、脊椎の調整
2. 腰から臀部、足にかけてのストレッチ指導
3. 腰周囲の筋力トレーニング（自宅でできる簡単な運動）

を行いました。

日常生活での痛みやしびれは軽減し、軽い作業ができるようになったことを確認しましたので、

1. 運動療法（ウォーキング、水中ウォーキング）
2. トムソンによる骨盤矯正
3. 作業環境の見直し、負担軽減のための道具の使用指導

を行いました。

釣りの準備ができる程度に痛みが軽減したことを確認しましたので、

1. 運動療法（釣り動作、軽い体操）
2. トムソンによる骨盤矯正
3. 釣り動作の改善指導

を行いました。

仕事に復帰され、釣りを以前のように楽しめるようになり、ご家族と旅行にも行けるようになりました。
痛みやしびれの再発は認められませんでした。
運動療法、筋力トレーニング、セルフケアを継続中です。

今回の症例は、重労働による腰への負担、長時間の運転、姿勢の悪さが複合的に影響し、坐骨神経痛を発症したと考えられます。
急性期の適切な処置、リハビリ、セルフケアにより、3か月で仕事復帰を達成しました。
発症初期の筋肉の緊張緩和、血行促進、姿勢改善が早期回復に貢献したと考えられます。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、作業動作の改善にも重点を置いたプログラムを提供しました。

再発予防のためのセルフケア指導により、長期的な健康維持が可能になったと考えられます。

建築業に従事する方の坐骨神経痛は、重労働による腰への負担や長時間の運転などが影響しやすいです。
適切な治療とリハビリにより、早期回復と仕事復帰が期待できます。
急性期には、安静、鎮痛、炎症の抑制が重要です。

リハビリでは、痛みの軽減だけでなく、可動域改善、筋力強化、作業動作の改善など、仕事内容に合わせたプログラムが必要になります。
再発を防ぐためには、日頃から腰に負担のかからない作業姿勢、適度な運動、セルフケアを心がけることが大切です。

もし坐骨神経痛でお困りの建築業従事者の方がいらっしゃいましたら、医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてみてください。